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リバーシブルなDIP変換基板 [PIC]

 ALLPCBさんから頂いたPCBをただで作れるクーポンが4枚(12月頭が期限)も貯まったので何か作ろうと画策しています。
 しかし、プリント基板化後にハードディバッグするのは結構大変なので事前にブレッドボードで確認したいところです。今考えているものはTSOPパッケージの512K x 16bitのSRAM(IS62WV51216BLL-55TI)を使う予定なのでブレッドボードで評価するためにDIP変換基板を作ろうと考えています。クーポンを使うとはいえ単なるTSOPのDIP変換だけの基板を作るのは少し抵抗があるので「レトロマイコンZ80ボードの構想(その4)TQFP変換基板の作成2」の記事で書いたPIC24FJ64GA004用のDIP変換も兼ねるようにしようと思います(運よく両方とも44pin)。

 単に対応するピンを接続しただけですが回路図は下図のようになります。

TSOP,TQFP to DIP 変換基板(TsopTqfp2Dip44p)回路図


 パターン設計は簡単にできるだろうと思っていましたが、意外に難しく、3度目にしてやっと完成しましたw
 トップ面がTSOP用でボトム面がTQFP用の変換基板になります。試行錯誤してパターンを作成しましたが、ゴールにたどり着けるやり方は何通りもあるわけでは無いようです。

TsopTqfp2Dip44pのパターン(両面)


 トップ面のTSOP用変換基板が下図になります。半分くらいのピンの接続はスルホールを通して裏側のTQFP用のトラックを再利用しています。

TsopTqfp2Dip44pのパターン(表面)


 下図は裏側のTQFP用の変換基板になります。X軸を回転軸として180度回転させると表面の1番ピンと44番ピンが入れ代わり、リバース使用になります。

TsopTqfp2Dip44pのパターン(裏面)


★追記 2021/11/06 {
 3D表示を追記します。表面は大きなDP ICに隠れてTSOPが見えなかったw
 シルク印刷よりもパターンが上に描画されているのが気になりますね。

TsopTqfp2Dip44pの3D表示(裏面)


 DIP ICのプロパティに"3dpackage"の名前を追加し、valueを空白にすると表示が消えたので図も追加しました。
 表面の3D表示では下図のようにシルクはパターンの上に描画されていますね。

TsopTqfp2Dip44pの3D表示(表面)
}
★追記 2021/11/08 {
 上図で裏面のTQFPの枠が破線で余分に描かれていますが、これはドキュメントレイヤー(トップ面にアサイン)に描かれているものでガーバーデータ上は描かれていないことを確認済みです。
}

 ついでにNGだった行き詰まりパターンも貼っておきます。
 最初にTSOPとTQFPのピンがなるべく重ならないようにずらして配置してみました。しかし、ピンが重なっている部分で詰んでしまいましたw

TsopTqfp2Dip44pのNGパターン1


 表面と裏面でピンの位置を下手にずらすよりも重ねた方が上手くいくような気がしたのでピン位置を重ねた状態でTSOP側から配線してみました。しかし、スルホール化しTQFP側の配線をする前に詰んでいることに気が付きましたw

TsopTqfp2Dip44pのNGパターン2



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