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ポケコン(G850)用拡張基板の制作 [ポケコン]

 ポケコン(PC-G850V)のシステムバス端子用のコネクタをずいぶん前に購入していましたが、バス端子にはクロックが出ていなかったので GAL が使いづらいと思い放置していました。
 最近、GAL内のFFを設定するのはI/Oライト命令なのでIORQ/の立上りをFFラッチ用のクロックとして使えるんじゃないかと気が付き、GALを使ったメモリ増設ボードを作ることにしました。ついでにGALを使ったZ80マイコンボード(Z80GAL)を作った時のようにSDカードのインターフェースも付けました。
 GALを論理ロジックとして使うCombinatorial Modeではクロックは不必要ですがFFを使うRegistered Modeではクロックが必要で、SDカードを繋ぐためにはFFが必要なのです。

 システムバス内の信号の挙動を確認することが今回の目的の一つなので各信号をピンソケットに出すようにしています。

 特に確かめたい内容は
  1. C000H-FFFFHのメモリバンク切替え動作
     I/Oアドレス 19Hの下位ニブルで設定できるC000H-FFFFHのメモリバンクで BK3-BK0が0000Bの場合の挙動(メモリリード時にデータバスがフローティング状態になるのか?)

  2. 上記のメモリバンクを外部メモリにアサイン可能か?
     下記の参考資料 i)ではバンク番号0は「N/A」と記載されているが、バンク番号0に設定してシステムバスに接続したメモリをアクセスできるか?(C000H-FFFFHを外部メモリにアサインできるのか?)

  3. 0000H-7FFFHの外部メモリ化
     システムバスのCERAM2を使ったシステムバス上のメモリへの置き換え動作の確認
     CERAM2は負論理なのか?(取扱説明書では負論理を表すバーが付いていないが下記の参考資料 i)の回路図や ii)のシステムバス記述部ではバー付きになっている)

  4. 今回のGAL回路の動作
     今回の回路のようににIORQ/をクロックとして使用することでRegistered Modeで動作し、SDカードをアクセスできるか?

参考資料)
  1. 「ポケコン PC-G850の解析とソフト集」の特にI/O編
  2. 「PC-G850V開発メモ」の特にメモリ増設記事


 尚、本基板の名称はEborsy(Expansion board connected to System Bus)と命名しました。
 下図が今回作成した拡張基板の回路図で、前述のようにGALを使い、ピンソケットで各種の信号を出すことによって後でいろいろと実験し易いようにしています。

G850用拡張基板(Eborsy)の回路図
★2021/11/27 GALへのWR信号にディレー追加 以降の図もアップデート済み


 下図がグランドベタ化前のパターン図でポケコンとのコネクタのピンが結構密集しているのでトラックのルートが引き辛かったです。

G850用拡張基板(Eborsy)のパターン図(グランドベタ化前)


 グランドベタ化後のトップ面が下図になります。

G850用拡張基板(Eborsy)のトップ面(グランドベタ化後)


 ボトム面が下図で、メモリとGALはボトム面に実装するようにしています。こうするとポケコンに接続した際に外側がチップ面になるので信号の確認がし易いと思います。

G850用拡張基板(Eborsy)のボトム面(グランドベタ化後)


 3D表示した画面のキャプチャも貼っておきます。下図で大きな直方体がポケコンのシステムバスに接続されるコネクタです。

G850用拡張基板(Eborsy)の3D表示(トップ面)


 ボトム面が下の図で相変わらずシルクがパターンに隠されていますw

G850用拡張基板(Eborsy)の3D表示(ボトム面)


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skyriver

先程、ALLPCBさんにプリント基板を製造依頼しました

by skyriver (2021-11-27 22:55) 

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