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ポケコン(PC-G850)用小型シリアルケーブルの作成(その2) [ポケコン]

 前回の記事の最後に追記したように USB シリアル変換用のチップも搭載した PC-G850(以降、ポケコンと記す)用のシリアルケーブル作成に興味が沸いてきたので検討してみました。
 まずは変換チップを選定ですが、秋月さんで販売しているものの中から 10ピンで MSOP パッケージの CH340E を使ってみることにしました。
 選択理由は
  1. ピン数が少なく、RTS/,CTS/信号に対応している
  2. 値段が他の物より安い
  3. 他の物より小型のパッケージである(ピン間隔が 0.5mm)
です。最後に書いたピン間隔は今まで未体験の狭さで若干心配ですがチャレンジしてみたいと思います。最初に作成したフットプリントはピン部分のパターンの隙間が狭過ぎてフットプリント自体がデザインルールチェックに引っかかったのでフットプリントを細く修正しましたw
 下図が今回作成した回路です。CH340 を使ったポケコン用の回路をネットで探しましたが直ぐには見つからなかったのでデータシートに記載されている回路を参考にして作りました。送受信モニタ用の LED も付けました。インバータでは無く NAND を使ったのは、秋月さん価格が NAND の方が安かったからです。前回の検討内容も反映して、IC への給電は USB 側から行うようにしました。

USBシリアル変換チップ使用の回路

★追記 2023/12/29 {
 ポケコンに装着していない状態では2カ所で NAND ゲートの入力が解放状態になりますが使用している TC74AC00FT では入力部に静電破壊から素子を保護するダイオードが付加されています。
}

 下図がグランドベタ化前のパターンです。青がボトム面、赤がトップ面になります。緑色の部分はグランドです。

USBシリアル変換基板パターン(グランドベタ化前)


 下図がグランドベタ化後のボトム面のパターンです。緑の部分はグランドです。右端が USB Mini-Bコネクタで左端が送受信モニタ用の LDE です。ポケコンに実装した状態では LED が手前側になります。

USBシリアル変換基板パターン(ボトム面)


 グランドベタ化後のトップ面のパターンが下図になります。ピンヘッダの下に空き地がありますが、ここに製造番号の記載を誘導しています。

USBシリアル変換基板パターン(トップ面)


 下図は3D表示したボトム面で部品数は少ないのですが SMD ディバイスを全てボトム面に実装したので少し込み入っています。

USBシリアル変換基板の3D表示(ボトム面)


 トップ面の3D表示が下図です。実装部品はピンヘッダのみなのでスカスカです。

USBシリアル変換基板の3D表示(トップ面)



★追記 2023/12/07
 今回は CH340E のフットプリントを自前で作成したのでプリントアウトしたパターンと実物を突合してみました。問題無さそうですね。プリント基板を製造依頼しようと思います。

フットプリントのチェック



★追記 2023/12/18
 プリント基板が出来上がったので部品実装し、確認のために撮影した写真が下図です。0.5mm ピッチの CH340E の半田付けも上手く出来ているようです。

部品実装後の確認写真


 動作確認した結果、残念ながら動作しませんでしたorz
 今回新規に作成した 74HC00 のフットプリントでピン番号のアサインが間違っている箇所があり、修正して製造依頼しました。


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