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最近遊んだMPU [CH32V]

 最近遊んでみた MPU について書いておきたいと思います。

  1. ルネサス製 RA4M1
     ルネサスさんの Arduino UNO R4 MINIMA を無料で配布し、教育用のビデオで勉強できるという太っ腹企画に応募して最新の UNO R4 を入手出来ました。

    Arduino UNO R4 MINIMA での実験中の様子

     教育用の資料とビデオで Arduino IDE で数個のサンプルプログラムを少しカスタマイズしながら動かしてみました。Arduino は楽でいいですねぇ。
     Arduino IDE は至れり尽くせり感が滲み出てきますがソースを作るより探す面が多くなりがちなことや内部の仕掛けが見えにくい等から個人的にはあまり好きではありません。また RA4M1 は MPU 単体を安価に入手できないのも使用する上で大きなネックになりますね。

    PWM でのLEDジンワリ点滅


  2. WCH製 CH32V
     近年、秋月さんでも取り扱いを始めている安価に入手可能な 32 ビット RISCV MPUです。秋月さんで扱うと電子工作界隈に浸透すると言われますが CH32V はどうでしょうね。私のお気に入りだった PIC24FJ は残念なことにすっかり値段が高くなってしまい使い辛くなってしまいましたが CH32V は円安にも関わらず安価に入手できます。書込みにはWCH-LinkE エミュレータが必要ですが、秋月さんで ¥750 で入手できます。

     最初の設定等は「きょうのかんぱぱ」サイトの「40円RISC-Vマイコン(CH32V003)をArduino IDEでLチカをしてみました」のブログ記事を参考にさせて頂き、すんなり動きました。

    CH32V003J4M6 でのLチカ実験用ハード

     CH32V003J4M6 は安価(¥40)で良いのですが、もっと高機能な CH32V203K8T6(以降CH32V203 と記す)でも遊んでみました。高機能といっても秋月さんで安価(¥120)に入手できます。

     簡単な仕様比較を下表に示します。CH32V203 は SPI 1CH、CAN 1CH、USB 機能等も実装しています。

    clockflashRAMGPIOADCUART/USARTI2CtimerPakage
    CH32V003J4M648MHz16KB2KB6pin6ch1ch1ch4chSOP8
    CH32V203K8T6144MHz64KB20KB26pin10ch2ch1ch6chLQFP32

     CH32V203 は 32 ピンの LQFP パッケージなのでブレッドボードで使えるように DIP 変換基板も購入しました。

    CH32V203 と DIP 変換基板

     ピン間隔が 0.8mm の QFP パッケージなので上下左右の位置合せをしっかるやる必要があり、下図のようにマスキングテープで固定してから半田付けしました。

    CH32V203 の固定

     半田付け後の状態が下の写真になります。うまく半田付けできているみたいですね。

    DIP 変換基板に半田付け後の状態

     Lチカ実験用の回路を下図に示します。ディバッグ用のシリアル受信のために Link-E の Rx も接続しています。

    CH32V203 でのLチカ回路

     ブレッドボードを使って LinkE と LED を接続した状態が下の写真です。右にあるチップは CH32V003J4M6 です。

    CH32V203 でのLチカ実験環境

     Arduino IDE ではすんなりLチカが動きました。

    CH32V203 でのLチカ実験(Arduino IDE)

     次に CH32V の IDE 環境である MounRiver Studio を動かしてみました。
     ”mcuXfamikyのブログ”というブログの「CH32V203(1)資料集め」から始まる一連の記事が大変参考になりました。

     下図が MounRiver Studio でLチカを実行している様子です。ブレークやステップもできるのでこの開発環境は中々いいですね^^

    MounRiver Studio でのLチカ実行画面



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