ポケコン(G850)用拡張ボード(EborsyEEP)でCP/M(その8)ケースの製作 [ポケコン]
前回の記事でポケコン(PC-G850V、以降 G850 と記す)の操作の邪魔にならないように今回開発しているメモリボード用の背の低いプリント基板を作成したことを書きました。
この増設メモリボード(以降、EborsyEEP と記す)により、 G850 で CP/M が動くようになり、CP/M 上から既存のマシン語のゲームを簡単に起動できるようになりました。
G850 に接続中は EborsyEEP 上の GAL が暖かくなるので、電池を温存するために使わない時は G850 からこまめに抜くようにしています。
ポケコン内のプリント基板に繰り返し応力が加わってしまうと故障の原因にもなりかねないので EborsyEEP を抜き差しする際には傾いたりしないように注意を払っています。
今回は抜き差しの動作を安定して行えるように EborsyEEP 側のコネクタ部の形状を G850 のシステムバスコネクタ部周辺の形状に合わせるようなケースを作ってみました。
下図は今回作成したケースの CAD 画面です。上記の様に実装部品が少し熱を持つのでケースは密閉型にはせず、コネクタと逆の面を開放するようにしました。また、爪で固定するような構造にしてネジが不要な設計にしています。
下図はコネクタ側の CAD 画面です。薄ピンク色の立方体がコネクタで両端に G850 側のシステムバスコネクタ部分の形状に合うようにサポートを付けました。これにより、EborsyEEP 挿入時の遊びが殆ど無くなり、抜き差しの動作をより安定して行えるようになりました。
下の写真はケースに入れた EborsyEEP の様子です。開放窓はもっと小さくてもいいかもしれませんが基板に実装した LED の点灯状態を見えるようにしたいということもあり、プリント基板の外周をサポートする形式にしています。
下の写真はコネクタ側の写真です。3D プリンタで基板側を奇麗に出力する(=サポート材不要にする)ためにコネクタ面を下にして出力しているので底面が少しざらついています。
下の写真は G850 に装着した際の様子です。本体のキーボード面から少し出っ張りますが操作の邪魔になる程ではありません。
装着時の全体の様子が下の写真になります。ケースは黒色のフィラメントで出力した方が良かったかもしれませんが、緑色でもプリント基板の色に馴染んでいますね。
主な変更点
下図はCAD画面のコピーでケースを3ピース構成にしました。また、基板をサポートする部分の幅を小さくしてみました。
下図はコネクタ面のCAD画面です。前述のようにコネクタの横にガイドを追加してコネクタの差し込みがより安定するようにしました。
下図は3Dプリンタで出力したケースのパーツです。FDM方式の3Dプリンタで PETG フィラメントを使って出力しました。プリンタ自体が高級品ではないこともありますが、出力部品を拡大するとあまり奇麗には見えませんね^^;
下図は上図のパーツを裏返したものです。上記の「主な変更点」でも書いたように3ピース構成にすることで、コネクタ面もサポート無しで奇麗に出力できるようになりました。
今回開発した EborsyEEP をケースに入れた状態が下図になります。基板をサポートする部分の幅を小さくしたことで、基板にシルク印刷されている基板名称が見えるようになりました。
システムバス端子へのコネクタ部の周辺も微調整して、より安定して装着できるようになりました。
下図はポケコンに接続した様子です。全体の形状をシンプルにしたことでスッキリしましたね。
ポケコン接続時の全体の様子が下図になります。コネクタ上部に付けたガイドがポケコン側のケースと接することで安定性が増しました。
主な変更点
下図はCAD画面のコピーです。側面にキャップ部とボディー部の境目が見えなくなったのでスッキリしました。
コネクタ面のCAD画面が下図になります。PC-G850 の無印用にコネクタ部分の形状を微調整しました。
WborsyEEP をケースに入れた状態が下図です。フィラメントは黒色の PETG を使いました。
コネクタ面が下図です。黒色フィラメントを使ったので写真では凹凸が良く判りませんね。
ポケコンと接続した状態が下の写真です。
CP/M 起動後の全体写真が下の写真です。
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この増設メモリボード(以降、EborsyEEP と記す)により、 G850 で CP/M が動くようになり、CP/M 上から既存のマシン語のゲームを簡単に起動できるようになりました。
G850 に接続中は EborsyEEP 上の GAL が暖かくなるので、電池を温存するために使わない時は G850 からこまめに抜くようにしています。
ポケコン内のプリント基板に繰り返し応力が加わってしまうと故障の原因にもなりかねないので EborsyEEP を抜き差しする際には傾いたりしないように注意を払っています。
今回は抜き差しの動作を安定して行えるように EborsyEEP 側のコネクタ部の形状を G850 のシステムバスコネクタ部周辺の形状に合わせるようなケースを作ってみました。
下図は今回作成したケースの CAD 画面です。上記の様に実装部品が少し熱を持つのでケースは密閉型にはせず、コネクタと逆の面を開放するようにしました。また、爪で固定するような構造にしてネジが不要な設計にしています。
EborsyEEP ケースの CAD 画面(部品面) |
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下図はコネクタ側の CAD 画面です。薄ピンク色の立方体がコネクタで両端に G850 側のシステムバスコネクタ部分の形状に合うようにサポートを付けました。これにより、EborsyEEP 挿入時の遊びが殆ど無くなり、抜き差しの動作をより安定して行えるようになりました。
EborsyEEP ケースの CAD 画面(コネクタ面) |
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下の写真はケースに入れた EborsyEEP の様子です。開放窓はもっと小さくてもいいかもしれませんが基板に実装した LED の点灯状態を見えるようにしたいということもあり、プリント基板の外周をサポートする形式にしています。
EborsyEEP ケース(部品面) |
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下の写真はコネクタ側の写真です。3D プリンタで基板側を奇麗に出力する(=サポート材不要にする)ためにコネクタ面を下にして出力しているので底面が少しざらついています。
EborsyEEP ケース(コネクタ面) |
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下の写真は G850 に装着した際の様子です。本体のキーボード面から少し出っ張りますが操作の邪魔になる程ではありません。
EborsyEEP 実装時の様子(コネクタ側の拡大) |
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装着時の全体の様子が下の写真になります。ケースは黒色のフィラメントで出力した方が良かったかもしれませんが、緑色でもプリント基板の色に馴染んでいますね。
EborsyEEP 実装時の様子(全体) |
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★追記 2023/08/31
ケースの細部を色々見直しましたので追記します。
ケースの細部を色々見直しましたので追記します。
主な変更点
- コネクタ上部にガイドを付加し、装着時の安定性を向上
- コネクタ周辺部の凸部を分離した部品にすることでケースの底面をスムーズ化
- 全体を立方体にして形状をシンプル化
下図はCAD画面のコピーでケースを3ピース構成にしました。また、基板をサポートする部分の幅を小さくしてみました。
EborsyEEP ケース設計画面(部品面) |
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下図はコネクタ面のCAD画面です。前述のようにコネクタの横にガイドを追加してコネクタの差し込みがより安定するようにしました。
EborsyEEP ケース設計画面(コネクタ面) |
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下図は3Dプリンタで出力したケースのパーツです。FDM方式の3Dプリンタで PETG フィラメントを使って出力しました。プリンタ自体が高級品ではないこともありますが、出力部品を拡大するとあまり奇麗には見えませんね^^;
3Dプリンタで出力したケースのパーツ(その1) |
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下図は上図のパーツを裏返したものです。上記の「主な変更点」でも書いたように3ピース構成にすることで、コネクタ面もサポート無しで奇麗に出力できるようになりました。
3Dプリンタで出力したケースのパーツ(その2) |
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今回開発した EborsyEEP をケースに入れた状態が下図になります。基板をサポートする部分の幅を小さくしたことで、基板にシルク印刷されている基板名称が見えるようになりました。
ケースに入れたEborsyEEP(その1) |
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システムバス端子へのコネクタ部の周辺も微調整して、より安定して装着できるようになりました。
ケースに入れたEborsyEEP(その2) |
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下図はポケコンに接続した様子です。全体の形状をシンプルにしたことでスッキリしましたね。
EborsyEEP 実装時の様子(コネクタ側の拡大) |
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ポケコン接続時の全体の様子が下図になります。コネクタ上部に付けたガイドがポケコン側のケースと接することで安定性が増しました。
EborsyEEP 実装時の様子(全体) |
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★追記 2023/09/30
ケースの細部を再度見直しましたので追記します。
ケースの細部を再度見直しましたので追記します。
主な変更点
- キャップの高さを高くして側面に本体との境目が見えないようにした
- コネクタ部分の形状を微調整
- 側面に「EborsyEEP」の刻印追加
下図はCAD画面のコピーです。側面にキャップ部とボディー部の境目が見えなくなったのでスッキリしました。
EborsyEEP ケース3版設計画面(部品面) |
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コネクタ面のCAD画面が下図になります。PC-G850 の無印用にコネクタ部分の形状を微調整しました。
EborsyEEP ケース3版設計画面(コネクタ面) |
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WborsyEEP をケースに入れた状態が下図です。フィラメントは黒色の PETG を使いました。
ケース3版に入れたEborsyEEP(その1) |
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コネクタ面が下図です。黒色フィラメントを使ったので写真では凹凸が良く判りませんね。
ケース3版に入れたEborsyEEP(その2) |
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ポケコンと接続した状態が下の写真です。
EborsyEEP 実装時の様子(コネクタ側の拡大)) |
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CP/M 起動後の全体写真が下の写真です。
EborsyEEP 実装時の様子(全体) |
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