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フィラメント用ファンフードの製作 [3D_printer]

 ずっと愛用していた3Dプリンタの調子が悪くなり、今回は思いの外復旧に手こずりました。
 症状としては造形中にフィラメントが詰り、エクストルーダーのステッパーがカチカチと脱調する状態です。
 今までも同様なトラブルは何度も発生していてノズルの清掃や交換で治っていました。ヒーター等が固着して取れない場合等、最悪の場合でもホットエンド以降を丸ごと交換で復旧していました。

 今回は複合した原因で発生していた模様でノズルやスロート等を交換しても復旧しませんorz
 スロートは交換用部品が 1 個しかなかった(今まで実績のないスロートにPTFEチューブが通るタイプのもの)に交換しても完全には修復せず、ヘッド関連の部品やセット物を何個か注文し、到着待ちの状態でした。円安の関係で海外通販はどんどん値上がりしていて更には V5 等の古いタイプの部品は品薄でもあり V6 や Volcano の部品に乗り換えられるように色々部品を調達しました。

 試しにフィラメントが詰まった状態でフィラメントを抜き、 TPFE チューブを確認しても樹脂が付着していたりはしていません。TPFE チューブも抜き、スロート部分を確認するとノズルのネジ側が綺麗に見えるので特に問題は無さそうです。
 下の写真はスロートを覗き込んだもので肉眼では見えないのでマニュアル操作で感でピント合わせして撮影したものです(何度もやり直して漸く撮れた)

スロートの奥の状態


 しかしながら、エクストルーダーのバネを弱い方向に調整したらフィラメント送り用ステッパーが脱調する症状は解消しました。押し付け力が強すぎて回転に対する抵抗が大きくなっていたようです(フィラメントの送り抵抗に関してはエクストルーダーのフリーレバーを押した状態で確認していたのでなかなか気づけませんでした)。

 原因調査の作業中にフィラメント用ファンフードの部品の一部を溶かしてしまいましたorz
 3Dプリンタが復旧したので早々にファンフードをCADで設計してみました。

フィラメントファンフードの設計


 局面部分が多いので設計は面倒かと思っていましたが、DesignSpark Mechanicalブレンド機能を使用することで簡単に作成できました。

 透明の PETG で出力したものが下の写真の奥側になります。手前にあるのは作業中に溶かした部品です。

フィラメントファンフード(従来部品と新部品)


 今回は3Dプリンタが使えなくなった時間が長く、不便な状態が続きました。
 ん~、何時でも好きなものを3Dプリンタで出力できる環境があるということはすばらしぃ・・と改めて実感しました。


★追記 2022/09/17
 空気抵抗が大きそうだったので空気の出口を円に近い形状に変更しました。

フィラメントファンフードの設計(変更)


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