3Dプリンタ ダヴィンチ特有のフィラメント詰まりの原因と対策 [3D_printer]
3Dプリンタ ダヴィンチの部品構造に起因したフィラメント詰まりの対処について記録しておきます。(対象はダヴィンチ1.0です。他のモデルでも同様か否かは未確認)
【症状】
造形中にフィラメント送出量が多くなるとフィラメント送出のギアが空回りし、フィラメントが送り出されなくなってしまう。
ギアが空回りする度に「カチッ」と音がします。フィラメント送出量が少なくなると復帰する場合もあります(この場合でもフィラメント量は不足してしまう)が、送出量の多い状態が続くと連続して音がしてそのうちノズルから樹脂が出ない状態になります。
ダヴィンチに添付されている0.35mmのクリーニングワイヤでノズルの清掃を行っても一時的に若干改善しますがすぐに再発する状態でした。
また、フィラメント交換時にノズルから出てくる樹脂には気泡が現れるようになりました。(写真1)
この問題が発生する前の兆候として印刷前のエクストルーダー加熱時に以前はノズルから数センチの樹脂が垂れてきましたが、この樹脂の垂れがなくなりました。
【原因】
フィラメント導入管(この呼び方でいいの?)の穴の内径は 2mm ですが、ノズルに取り付けた状態ではノズルとの間に直径 6mm の隙間ができていて、この隙間に変質したフィラメントが溜まることで樹脂に気泡が混入してしまい熱伝導が阻害され、フィラメントが融解できず詰まってしまうという情報が海外のWEBサイトにありました。
実際に分解してみると導入管の先端にネジの切られていない部分が 1.55mm(図1の①)ですがノズル側の受け口は 1.75mm なので 0.20mm の隙間が出来てしまうことがわかりました。(私のダヴィンチの場合であり、個体差があるかもしれません)
【対処方法】
フィラメント導入管とノズルの隙間を紙で塞ぐ ^^;
隙間が 0.2mm なので厚さ 0.3mm の紙を切り取り、導入管とノズルの間に入れました。組立て後のノズルの位置が若干下がる可能性があるので対処後はキャリブレーションが必要です。
※上記対処は自己責任で実施してください。問題が発生した場合でも当方では責任を負えません。
【結果】
フィラメント詰まりが発生していた造形物を出力(所要時間は2時間程度)しましたが問題は発生していません。フィラメント送出のギアの空回りも一度も発生しませんでした。^^
隙間塞ぎの効果が出るのはもっと先とは思いますが・・・w
★2014/11/10 追記
ノズルから出力される樹脂に気泡が混入する問題についてはフィラメントが水分を吸収していることが主要な原因の一つです。
フィラメントの管理方法(湿気対策)についてはこのビデオが参考になります。
【症状】
造形中にフィラメント送出量が多くなるとフィラメント送出のギアが空回りし、フィラメントが送り出されなくなってしまう。
ギアが空回りする度に「カチッ」と音がします。フィラメント送出量が少なくなると復帰する場合もあります(この場合でもフィラメント量は不足してしまう)が、送出量の多い状態が続くと連続して音がしてそのうちノズルから樹脂が出ない状態になります。
ダヴィンチに添付されている0.35mmのクリーニングワイヤでノズルの清掃を行っても一時的に若干改善しますがすぐに再発する状態でした。
また、フィラメント交換時にノズルから出てくる樹脂には気泡が現れるようになりました。(写真1)
この問題が発生する前の兆候として印刷前のエクストルーダー加熱時に以前はノズルから数センチの樹脂が垂れてきましたが、この樹脂の垂れがなくなりました。
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【原因】
フィラメント導入管(この呼び方でいいの?)の穴の内径は 2mm ですが、ノズルに取り付けた状態ではノズルとの間に直径 6mm の隙間ができていて、この隙間に変質したフィラメントが溜まることで樹脂に気泡が混入してしまい熱伝導が阻害され、フィラメントが融解できず詰まってしまうという情報が海外のWEBサイトにありました。
実際に分解してみると導入管の先端にネジの切られていない部分が 1.55mm(図1の①)ですがノズル側の受け口は 1.75mm なので 0.20mm の隙間が出来てしまうことがわかりました。(私のダヴィンチの場合であり、個体差があるかもしれません)
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【対処方法】
フィラメント導入管とノズルの隙間を紙で塞ぐ ^^;
隙間が 0.2mm なので厚さ 0.3mm の紙を切り取り、導入管とノズルの間に入れました。組立て後のノズルの位置が若干下がる可能性があるので対処後はキャリブレーションが必要です。
※上記対処は自己責任で実施してください。問題が発生した場合でも当方では責任を負えません。
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【結果】
フィラメント詰まりが発生していた造形物を出力(所要時間は2時間程度)しましたが問題は発生していません。フィラメント送出のギアの空回りも一度も発生しませんでした。^^
隙間塞ぎの効果が出るのはもっと先とは思いますが・・・w
★2014/11/10 追記
ノズルから出力される樹脂に気泡が混入する問題についてはフィラメントが水分を吸収していることが主要な原因の一つです。
フィラメントの管理方法(湿気対策)についてはこのビデオが参考になります。
すいません、一寸教えて欲しいのですが・・・。
ヒーター(赤いコードのやつ)って、どうやって抜くんでしょうか?
すぐ脇のねじみたいなのを抜くのか?(これをどうやって抜くのかわからんけれど) と思ってたんですが、写真を見ると、特に抜いていないみたいだし・・・。
※本記事、色々助かってます。有難うございます。ノズル詰まりで困っており、エクストルーダ分解修理にトライ中です。導入管とノズルの分解ができなくて、停止中(^^;。これができれば、後はノズルに溜まった(固まった?)フィラメントをこっぱずせばいいので、後一歩。
※当方はダヴィンチminiですが、ノズル部分は同じつくりに見えます。
by oneeven (2017-08-01 02:09)
はじめましてoneeven さん。
ヒーターは写真3で左側面に見えている黒いネジを六角レンチで緩めれば抜けます。ネジをなくさないように付けた状態にしているだけです。
また、ノズルに詰まった(固まった)フィラメントはアセントンを使えばきれいに取れるはずです。
後で記事に追記したフィラメントの湿気対策については
http://piclabo.blog.so-net.ne.jp/2014-12-07
の記事にも書いていますので参考にしてください。
by skyriver (2017-08-01 21:56)
残念ながら、miniではねじ先のみが突き出た状態なので、六角レンチでは外せないです(どうやってこのねじをノズルにはめたのか、わからん・・・)。
まぁ、当該ねじを外す必要があるのは解りましたので、一歩進めました。外し方は、別の方法を探してみます。
御教示、有難うございましたm(_ _)m。
by oneeven (2017-08-02 07:53)