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防毒マスクの購入 [購入]

 3Dプリンタの出力物の色は使用したフィラメントの色になりますが、配色などをアレンジしてみたい場合、複数色のフィラメントを準備するのは大変ですし、市販フィラメントの色はあまり種類がありません。

 ABS樹脂でのアセトン処理のように出力後に後加工することで付加価値を付けることができるので、手持ちのフィラメントを増やすよりも塗装環境を整備したいと思います。
 光造形式のプリンタを使用したことである程度手間がかかるのが苦にならなくなってきたことも背中を後押ししたかもしれませんw

 以前はラジコン(主に空もの)をやっていたので缶スプレーの塗料の備品はある程度ありますが、エアブラシ環境を準備したいと考えています(沼にならない範囲内でw)。

 本日、防毒マスクが届いたのでブログに書いておきます。
 購入した防毒マスクは重松製作所のGM77-Sです。

購入した防毒マスク(表側)


 防毒マスクの中では安価な部類のものではありますが、接顔部分は伸縮性があり(スチレン系エラストマー)、顔に密着します。
 また、内部に吸気弁と排気弁がついていて吸気と排気で違うルートを通るようになっています。
 頭への固定紐の構造や吸収缶の取付方法なども非常に参考になります。

 amazonのユーザーレビューには接顔部分の匂いが気になるというような書き込みがありましたが少し匂いはしますが気になるほどではありませんでした(個人差があると思います)。

購入した防毒マスク(裏側)


 吸収缶は別売になっていて有機ガス用はCA-705/OVで更に防塵機能が付加されたCA-705S/OVがあります(他にも亜硫酸ガス用やアンモニア用等多彩な吸収缶が用意されている)。
 本体のサイズはS、M、M/E、M/EE、Lの4種類ありますが、購入時にamazonにはSとLしか見当たらなかった(今見たらMが増えていた)こととカスタマーQ&AにSサイズでも不便を感じないと書いてあったのでSサイズにしました。

 吸収缶はあまり考えずにCA-705/OVを注文しましたが、その後上記のように防塵機能付きのものがあることを知りました^^;;;

 CA-705S/OVは防塵フィルタにラッカー等が付着するので呼吸が息苦しくなってきた場合(またはマスクをしても塗料の匂いがするようになった場合)に吸収缶を交換する必要があるようです(当然、吸気缶の有効時間以上使用した場合も交換が必要)。

 最近のコロナ禍でティッシュなどをフィルタにしたマスクを作っているのでCA-705/OVにティッシュのフィルタを取り付けるためのアタッチメントを作ってみました。
 これならフィルタ部分は容易に交換できるのでCA-705/OVの方が寧ろ便利に使えるかもしれませんw

★2020/04/29 追記 {
 吸収缶についてその後判った情報を追記します。
 GM-77の防毒マスクには有機ガス用の吸収缶としてCA-7xx/OVが取り付け可能でxx部分は防毒剤の容量を示しているようです。
 重松製作所の製品情報に載っている写真を見るとxxが大きいほど吸収缶が厚くなっています。
 amazon情報では下記のようにCA-710/OVの方が2.5倍長持ちするようです(価格は本日時点の数値)。

品 番破過時間(分)価 格
CA-705/OV100340
CA-710/OV250380

 また、防塵についてはレベルが定義されていて国家検定で合格した製品が販売されています。本記事で書いたフィルタは無いよりまし(フィルタに何を使うかにもよりますが)程度で考えてください。

 今はコロナ禍のため、入手し辛くなっていますが、大量生産のために価格が安い通常のマスクをフィルタにすればいいのではないかと考えています。
}

★2020/05/01 追記 {
 ティッシュやキッチンペーパーでのフィルター効果に関する情報を見つけたので貼っておきます。複数枚重ねることで有効な効果が得られるようです。

 【更新:手作りマスクの作り方】香港の博士が考案「HKマスク」とは?洗い方やフィルターの交換頻度も紹介

 スラドにも参考になる記事がありました。
 手作りマスク用の素材、フィルター効率が高いのは?
}

 CADで設計したフィルタサポーターが下の図です。

フィルタサポーター(CAD)


 3Dプリンタで出力したものが下の写真です。吸収缶にカチっとハマるので柔軟性のあるABSフィラメントで出力しました。

フィルタサポーター(3Dプリンタ出力)


★2020/04/30 追記 {
 本サポーターは吸収缶にカチッとハマり強度が必要なのでアセトン処理を行い強度強化しました。
 アセトン処理は下の写真のように百均で購入したタッパーにキムタオルを入れ、その上に敷いたアルミホイルの上にアセトン処理対象のABSで出力した造形物を置きます。
 キムタオルにアセトンを滲ませて密閉状態にし4時間程度放置します。
 タッパーの蓋をすると中の状態が見えなくなるのでサランラップを輪ゴムで固定して蓋をしています(写真は蓋をしていない状態)

アセトン処置環境


 アセトン処理後は下の写真のように表層部が溶けて固まることで積層間の強度が増し、表面が艶出し状態になります。
 事前にヤスればもっときれいに仕上がります。

アセトン処置後のサポーター
}

 ティッシュの2枚組を剥がして一枚分を1/4に折りたたみ、フィルタとして取付けた状態が下の写真です。一枚なので通気性も良く楽に呼吸できます。
※2010/04/30 変更 {
 ティッシュ1枚まるごと使うと吸引時に少し抵抗がでますが塗料飛沫の除去率が上がると思います。
}

フィルタサポーター取付後(正面)


 横から見たものが下の写真です。

フィルタサポーター取付後(側面)


 必要とする人はほとんどいないと思いますが、今回作成した防毒マスク(GM77)用のフィルタサポーターのSTLファイルは下記をクリックすればダウンロード可能です。商用目的以外であれば使用可能とします。
※本手法は防塵機能を保証するものではありませんので自己責任でお願いします。





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