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光造形式3Dプリンタの購入 [LCD3D_Printer]

 最近FDM式の3Dプリンタの記事が連続しましたが、光造形式の3Dプリンタもかなり安くなってきたので購入してみました。

 購入した機種はELEGOO MARS UVです。amazonで最近更に値引きされた(ANYCUBIC Photon Zeroに対抗?)のでポチリました。

ELEGOO MARS UV


 FDM式のフィラメントに比べ、光造形式で使用するレジンの価格は高いし造形する際に手間がかかるのですが、造形精度が圧倒的にいいです(造形中の音が静かであることも私にとっては大きな利点)。
 一般的にはレジンの強度はABSよりは低いようですが、FDM式の場合積層方向に対して直角方向の強度はかなり低くなってしまいます。
 この点、光造形式では強度が極端に低くなる方向は無いようです。

 早速に同梱のUSBメモリに入っていたサンプルを出力してみました。
 使用したレジンは値段重視でELEGOOのStandard Phot Polymer Green(1Kg)です。

 2次硬化は5年位前にプリント基板作成のために購入したネイルレジン用のものを使用しました(今では千円台になってますね)
 2分タイマ付きで3回(合計6分)でべと付き感がなくなりました。

サンプルの造形結果1


 下の写真は出力物の上部を拡大したものですが、文字の部分やトップの突起の平面の再現性はすごいです。

サンプルの造形結果2


 スライスソフトはCHITUBOX(Ver1.5)が同梱のUSBメモリ内に入っていてインストールして起動したところ、直ぐにVerUp案内が表示されVer1.6.3のインストーラーをネットからダウンロードしてインストールしました。

 設定項目をざっと見たところ、FDM式のスライサに比べれば設定項目数がかなり少なく、判り易い印象です。
 レジンについては黎明期的な印象で、水洗いの物など今後進化していくようなので都度パラメータのチューニングが必要になりそうです。
 また、プリンタ本体の価格はかなり安くなった(LCD-SLA式は構造が単純なので安く作れる)のでもっと一般化してレジンが安くなるといいですねw

 治具や構造物等はFDM式プリンタで、高精度な造形が必要(見た目を綺麗にしたいもの)はSLA式でというように使い分けしていきたいと思います。


★2020/03/17 追記
 「DIP IC用フォーミングツール」の記事で書いたICピン整形ツールを出力してみました。
 諸条件は次のとおりで底面をプレート面に置いてサポートは未使用です。
  • レジン : ELEGOO Standard Resin Clear Green
  • layer hight : 50μ
  • 初期層 : 5
  • 露光時間: 8s
  • 初期露光時間:60s
  • インフィル構造:Grid3D
  • インフィル密度:30%
  • 壁厚  :1.2mm

 尚、前述のように二次硬化はネイルレジン用のものを使用しましたが、2分タイマをストップウォッチで測ったところ110秒でしたw
 硬化不足だと嫌なので8回分照射しました。今後は15分を目安に二次硬化したいと思います。
 今回はトランスペアレントな色のレジンを使いましたが濃い色のレジンの場合、二次硬化時に内部のレジンは十分に硬化できるんでしょうかねぇ?
 出力結果は下記の写真のように圧倒的に綺麗に仕上がりました^^
 バネ構造部の感触はABSの1/2くらいの硬さです。(ABS自体はPLAの2/3弱程度でした)

SLA式3Dプリンタでの出力例


★2020/03/21 追記
 YouTubeでELEGOOの「MARS TIPS」のチェンネルにMARSに関する操作やLCD交換方法などの情報がまとめられていたのでurlを貼っておきます。

MARS Tips







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