3チップ構成68Kマイコンの構想(その9)メモリ拡張 [68K]
前回の「3チップ構成68Kマイコンの構想(その8)ローダーによるCP/Mの起動」の記事で書いたようにCP/M-68KがSDカードからブートできるようになったので今回はメモリの拡張を行います。
今まで128KBytesのM628128ALP-7を使っていましたがebayでポチった512KBytesのメモリ(K6T4008C1B-DB70)が手元にあるので交換しました。
いずれもアクセスタイムは70nsです。K6T4008C1BはM628128ALPのCS2(30番ピン)と未使用ピン(1番ピン)にそれぞれA17、A18が割り振られておりピンアサインはアッパーコンパチなので追加配線は楽です。
ソフトについてはメモリ容量の変更になるべく影響受けないように考慮していたのでBIOS内のgetseg用のテーブルのメモリサイズ情報のみの対応となります。
メモリが512KBになったので今までメモリ不足で動かなかったデジタルリサーチ社の CBASIC(コンパイラ) を動かしてみました。
Twiterでも紹介した「RetroBrew Computers Forum」の最後の方に書かれているアスキーアートを動かしてみました。
このForumにはベンチマーク結果の例がいくつか書かれていて68Kのものでは
CB68(compiled) (68k @ 6 MHz) 4:23 <== I can get it to work on one of my slower 68ks
となっています。
下記がasciiart.basのコンパイルから実行までのログです。
CBASICでASCIIART
気になる実行時間は・・・・5分32秒(332秒)でした orz
因みにMC68008のクロックは8MHzです。
あまりにも遅いので CBASIC について調べてみると製作者の Eubankさんが修士論文のプロジェクトとして開発したBASIC-Eが元版でこれをデジタルリサーチ社が商用化したもののようです。
浮動小数点を14桁の2進化10進数(BCD)演算として組み込んでいたことから非常に人気があったとのことです(マイクロソフト社のMBASICでは丸め誤差が発生するので経理計算では使いにくい)
BCD演算とバイナリ演算を比較するのは酷というものでしょう・・
また、コンパイル後のリンク方法としては下記のような方法でもいいようですが、出力される ASCIIART.68K のサイズが大きくなりました(実行時間は変わりませんでした)
別なリンク方法
ヘッダのリロケーションフラグを確認してみるとFFFFになっていないのでリロケーションフラグ(水色文字分)がアクティブ(ゼロ)になっていてASCIIART.RELと同じサイズなのでファイル名が".68K"となっていますが".REL"と同じもののようです(バイナリ比較まではしていません)。
asciiart.68kのヘッダ内容
[TOP] [ 前へ ] 連載記事 [ 次へ ]
今まで128KBytesのM628128ALP-7を使っていましたがebayでポチった512KBytesのメモリ(K6T4008C1B-DB70)が手元にあるので交換しました。
いずれもアクセスタイムは70nsです。K6T4008C1BはM628128ALPのCS2(30番ピン)と未使用ピン(1番ピン)にそれぞれA17、A18が割り振られておりピンアサインはアッパーコンパチなので追加配線は楽です。
ソフトについてはメモリ容量の変更になるべく影響受けないように考慮していたのでBIOS内のgetseg用のテーブルのメモリサイズ情報のみの対応となります。
メモリが512KBになったので今までメモリ不足で動かなかったデジタルリサーチ社の CBASIC(コンパイラ) を動かしてみました。
Twiterでも紹介した「RetroBrew Computers Forum」の最後の方に書かれているアスキーアートを動かしてみました。
このForumにはベンチマーク結果の例がいくつか書かれていて68Kのものでは
CB68(compiled) (68k @ 6 MHz) 4:23 <== I can get it to work on one of my slower 68ks
となっています。
下記がasciiart.basのコンパイルから実行までのログです。
|
気になる実行時間は・・・・5分32秒(332秒)でした orz
因みにMC68008のクロックは8MHzです。
あまりにも遅いので CBASIC について調べてみると製作者の Eubankさんが修士論文のプロジェクトとして開発したBASIC-Eが元版でこれをデジタルリサーチ社が商用化したもののようです。
浮動小数点を14桁の2進化10進数(BCD)演算として組み込んでいたことから非常に人気があったとのことです(マイクロソフト社のMBASICでは丸め誤差が発生するので経理計算では使いにくい)
BCD演算とバイナリ演算を比較するのは酷というものでしょう・・
また、コンパイル後のリンク方法としては下記のような方法でもいいようですが、出力される ASCIIART.68K のサイズが大きくなりました(実行時間は変わりませんでした)
|
ヘッダのリロケーションフラグを確認してみるとFFFFになっていないのでリロケーションフラグ(水色文字分)がアクティブ(ゼロ)になっていてASCIIART.RELと同じサイズなのでファイル名が".68K"となっていますが".REL"と同じもののようです(バイナリ比較まではしていません)。
|
[TOP] [ 前へ ] 連載記事 [ 次へ ]