SSブログ
English Version

3チップ構成Pic24CPMマイコン(その2)ケース作成 [Z80]

 「ニクロム線樹脂板カッター」の記事に書いたように3チップ構成のCP/Mマイコンボードのケースを検討していました。
 普段は3Dプリンタだけでケースを作りますが、趣向を変えて透明樹脂も使おうと思い、百均からスチロール製のディスプレイスタンドを買ってきて平板部分を切出して材料として使いました。

 今回は側面を3Dプリンタで作成し、ボトムパネルとトップパネルは透明なスチロール板を使いました。

 全体の設計を下図に示します。使用しているソフトはDesignSparkMechanicalです。
3D表示のpdfもここからダウンロードできます(ブラウザではセキュリティの関係で表示できなかった^^;)。

ケース外観



 DesignSparkMechanicalで設計した後、DXFファイルで吐き出したデータをEstlcamに取り込んでCNC用のNCファイルを作成しています。
 DXFファイルを吐き出す時は面のエディット状態にして正面を向けた状態でDXFファイルを吐出します(傾けた状態だと傾いてみた時の状態のDXFファイルが出来てしまう)

Estlcamでの編集画面



 下は編集後にEstlcamのプレビュー表示で確認している時の画面です。

Estlcamのプレビュー画面



 今回使用したスチロールは融点がアクリル(160℃※押し出し材よりキャスト材の方が切削し易い)よりも高く240℃なのでCNCで簡単に加工できると思っていましたが切削中に融解して何回かリトライすることになりました。
 対策としては下記のように移動速度を早くすることと切削部にオイルを補給することでなんとか加工できました。ドリルの形状も影響するようで2フルートのΦ1.4mmを使いました。
  • xy軸移動速度:200mm/min
  • z軸移動速度:90mm/min
  • z軸ステップ:0.4mm
  • 切削オイル:エーゼット製「切削」

 CNC加工したトップパネルが下の写真です。
 文字は裏面に0.4mmの深さで刻印していて、Φ1.4mmのドリルではアウトラインの切出しも含めて1時間程度かかりました。しかもかなり音がうるさかった・・

 また、四隅の穴はCNCでは位置の印だけつけて、手作業でドリルで穴を開けています(CNCで穴を開けたいところですが溶けてしまう)
 今回のケース作成で百均で購入したスチロール製のディスプレイスタンドから材料を切出し、CNCで加工すればそれなりのものが作れることが判りました^^

トップパネル


 3Dプリンタで作成した側面部品の精度がイマイチな部分がありますが、完成したケース入りの写真が下の写真です。
 ボタンのプッシュ面はパネル面と同じ高さにして出っ張らないようにしています。

トップ面



 ボトム側から見ると下の写真のようになっています。

ボトム面


[TOP] [ 前へ ] 連載記事 [ 次へ ]
nice!(0)  コメント(0)