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両面プリント基板の制作実験(その5)5600Cの分解 [PIC]

 2015年10月に最安値店舗から7千円を切る値段で購入したNEC製のページプリンタ(MultiWriter 5600C)を使ってプリント基板作成実験をしていました。

 ebayで購入したPhotoresist Dry film(紫外線で感光(ネガタイプ)させるエッチングマスク作成用のフィルム)で実験しようと思い、手順簡略化のために直接フィルムに回路パターを印刷しようとコピー用紙にフィルムを張り付けプリンタに入れたところ、見事に詰まりました・・・ orz

 紙自体はすぐに取り出せましたがフィルムとマスキングテープが内部に詰まっていて紙詰りのエラーが消えない状態です・・・
 保証期間(1年間)はとっくに過ぎています(保証期間内だとしても保証対象になるか微妙・・というか対象外)

 購入価格を考えると修理に出すのも割高なので分解してみようとしましたが、ネジを外してもなかなか分解できません。
 ネットで検索し、KINGYO-ASSIST事件簿のサイトの記事の情報を参考にさせていただき分解することができました。

 自力で分解していたら結構時間が掛かっていたことでしょう。この製品はコスト削減のためドラム交換も対象外で部品交換しない前提なのかネジ数は少ないですがプラスチックの爪がかみ合っていてかなり力を入れないと外れない。

 分解してみたらドラムの出口のところに感光フィルムとマスキングテープが引っかかっていました。
 感光フィルムとマスキングテープを取り除いたら、ドラム(奥の方に少し見える橙色のシリンダ)の手前の黒いシリンダ(ドラム抑え)にマスキングテープの接着材が付いていたので無水エタノールで拭き取りました。

分解後(背面側から) 分解後(少し拡大)


 念のため、ドラムも一通り拭いておきたいのでドラム上部にある部品を2個取り外して、左側面にある直径10cmくらいのモーターを手で時計回転に回し、トラムとドラム抑えを少しづつ回転させ、全体を無水エタノールで拭きました。
 清掃開始ポイントが判るようにドラムの左端の金属部分にマジックで印を付けて、少しづつ回転させながら掃除しました。
 左側の写真で左側に立てかけてある水色のコードで繋がったものは上面パネルです。

ドラム上部の1個目の部品取り外し ドラム上部の2個目の部品取り外し



 ページプリンタはトナーを定着させるために結構熱くなる(100℃以上、製品にもよりますがカラーの場合は低めの温度らしい)ので今後気を付けねば・・

 感光フィルムは ebay ではかなり安く売られているのでこれを使って表面実装パターンが出来るのであればそれでもいいかなぁ~と思い、久々にインクジェットプリンタの電源を入れて感光フィルムへの直接印刷を試みましたが、インクがはじかれて駄目でした(表面をヤスリ掛けしても駄目)。
 OHPシートにインクジェットでパターンを印刷してみましたが印刷が薄いため、結局はトレーシングペーパーにページプリンタでパターン印刷して実験してみました。
 透明度という点ではトレーイングペーパーよりもOHPシートの方がいいのですが手持ちではインクジェット用OHPシートしかなくページプリンタで印刷するのは怖いのでトレーシングペーパーにしました。
 結果としては今のところ表面実装クラスの微細パターンの作成はなかなか難しい(リード部品のパターンであれば簡単に作れると思います)

 ebay にインクジェット&ページプリンタ兼用の透明フィルムがあったのでポチっておきました。


P.S.
 DesignSparkPCBでネガパターン作成の設定が判り辛かったのでメモしておきます。

Outpt -> Output Manufacturing Plots

で表示される設定ウィンドで「Output」タグの出力先選択で「Windows」を選択するとSettingタグにある「Positive/Negative」が設定可能になり、Negative Plotを選択できます。但し、Previewウィンドにある表示は連動しません。

 出力先選択をPDFにした場合に使用される PDF generatorは photo plotter をエミュレートしているのでパターン反転選択が有効になっていないということのようですが、これは実装側の理論であってユーザー側からしてみたら使いづらいUIだと思います。
 DesignSparkPCBは他の回路CADと比較して全体としては使い易いUIであることが特徴の一つだと思っています。

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