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CNCミニルーターの購入(その5) [CNC]

 CNCルーターでプリント基板を作成する上で
  • プリント基板の水平な固定
  • Z軸ゼロ調整と削る深さ
が重要です。

 それならば今使っているVカッターよりもっとアングルの小さいものを使えば上で書いた課題に対してマージンが増えると考えられるので、アングル 10 15 度のVカッターを ebay でポチリました。
 10 15 度ならば 穴開けや基板のアウトラインカットまで1本でできるかもしれません。

 また、ガーバーデータから レーザーカッターへのデータ渡しができるようになったので、今までいろいろ試した中で有力視している2つの塗料を試したところ、一方でいい結果が出ましたがその後の実験で再現性が乏しく、継続検討中です。

 CNC の方はポチったエンドミルや 10 15 度アングルのVカッターの待ち状態なので自作した3Dデータで CNC を動かす方法について書いてみます。
 3Dモデルのファイルは使い慣れた DesignSparkMechanical で STL ファイルを作成し、 Estlcam で STLから G-code を生成します(もっといい方法があるかもしれないけど)

★2017/05/08 修正
「10度」 ⇒ 「15度」 に修正
★2017/05/17 追記
 10度のものもポチってますw

 手順の概要は次のとおりです。
  1. STL ファイル作成
     使用するツールは何でもいいですが、今回は使い慣れた DesignSparkMechanical で作成しました。

    テスト用3Dデータ

     DesignSparkMechanical で export した STLファイルを STL ビュワー(L-Phinusを使用)で表示させると下図のようになり確認結果はOKです。

    STLファイルの確認

  2. STLからG-code生成
      Estlcam を使って STL ファイルから G-code を作成します。 Estlcam はシェアウェアですが無料で使用できます(ユーザ登録しないと登録要求画面表示時に15秒間待たされます)
    Estlcam は直接 CNC マシンを制御する機能もありますが、CNCマシンの制御ボードである Arduino の ファームウェアを書きええる必要があるようなので(Grbl対応しているので構成によってはそのままで動く?)、今回は Estlcam の STLからG-codeを生成する機能のみを使用します。

     下の画面は STL ファイルを読込んだ直後の状態の画面です。
     「Tool List」のウィンドに使用するエンドミルの情報を設定します。

    Estlcam STL読込み直後

     「Block machining」のボタンを押すと下の画面が表示されるので設定値を確認し「Program」ボタンを押します。
     そうすると NC ファイルが2つ(表面と裏面の切削用ファイル)生成されます。

    Estlcam G-code 生成

  3. CNCマシン で切削
     後は CNC に G-code を読ませて実行するのみです。G-codeを読込んだ時の grblControl の画面は下記になります。

    grblControl 画面

     CNC でも結構手軽に自作の3Dデータを扱えるものですね。
     実際に切削したものを示したいところですが、今はエンドミル待ちなので NCVC でトレースしてみましたw

    NCVC で G-code 確認



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