TPUフィラメント対応とフィラメントの湿気対策 [3D_printer]
「エクストルーダーの交換検討」の記事の冒頭で書いたようにTPUフィラメントを使用するためにエクストルーダー部のドライブギア(フィラメントを送り出すギア)直後のフィラメントの遊びの空間を無くすためアタッチメントを作成し付けています。(写真のグレー部品)
その後、TPUフィラメントを使っていてフィラメント詰りが発生することがありました。
詰まった際に、アンロードしたフィラメントの状態が下の写真です。
右側がノズルに接していた部分になります。
フィラメントの形状を見るとヒートシンク内で蛇行して詰まったようです。
予備として手持ちで持っているヒートシンクを確認してみるとフィラメントの通り道に直径約9mmの太い部分が5mm以上あるようです。
テフロンチューブがヒートシンクの中まで(ノズルの手前まで)伸びている構造のものもあるようですが、私の使っているホットエンドはヒートシンクの中にはテフロンチューブがないタイプのものです。
TPUフィラメントを使用する場合、エクストルーダーからノズルまでの間のフィラメントの通過部分に遊びがあるとそこでフィラメントが湾曲して詰まってしまう可能性があります。
そこでテフロンチューブを使ってヒートシンク内の隙間を無くすスペーサーを作成しました。因みにテフロンの融点は327℃なので耐熱的にも問題ないはずです。
チューブカップラーのネジ側の内径に近い太さにするためチューブの穴を広げました。
作成したスペーサーとヒートシンクを並べると下の写真のようになります。これでフィラメントの遊び空間がなくなるのでTPUフィラメントがたわんで詰まることもなくなりました。
感覚的には遊びのある部分が5mm程度以上あるとTPUフィラメントをノズルから押し出す抵抗が大きくなった際、フィラメントが湾曲して詰まる可能性が出てくるようです(フィラメントの押出量や硬さ等にも依存)。
★追記 2021/09/30 {
チューブカップラーにはテフロンチューブを突き抜けて通せるような穴口径の大きいタイプがあり、このタイプのカップラーに交換することで上記のスペーサーが不要になりました。
}
★追記 2020/07/28 {
TPUなどのフレキシブルフィラメントで造形する場合、スプールホルダーがスムーズに動くことが重要です。
「フィラメントスプールホルダの製作」の記事に回転抵抗を最小化するためのスプールホルダの製作について記載しました。
}
次にフィラメント保存時の湿気対策についてですが、従来から使っていたジップロック付き袋にシリカゲルと一緒にフィラメントを入れていました シリカゲルは下の写真のようにお茶パックに入れ、使っていました。小さな袋閉クリップが無かったので小型のものを自作しています。
シリカゲルが湿気を含んできた(青色の粒の色がかなり薄くなった)のでタッパーに入れて電子レンジに2分程度かけて乾燥させます。
シリカゲルの乾燥作業の際に複数のお茶袋に分けて入れていると作業が効率的ではないので今回から水切り袋を使い、シリカゲルをまとめて入れることにしました。
また、ジップロックの袋に穴が開いてきたのでフィラメントが5~6個入る大き目の圧縮袋に交換しました。
それぞれの写真が下記で両者ともに100均での調達です。
★追記 20200715 {
上記の「のびる水きり袋」はシリカゲルをレンジで加熱後の温度が高い状態ではシリカゲルをおもらしする場合があったので下の写真の「水切りネット ストッキングタイプ」に変更したところシリカゲルが漏れなくなりました。(シリカゲルを冷やしてから入れないと漏れる)
}
水切り袋の口は袋閉クリップで塞ぎます。これでシリカゲルの乾燥時の作業が結構楽になりました。
圧縮袋は完全密封ではない(吸気して閉じても少し膨らんでくる)ですが、格納するフィラメントの数に融通が利くのがメリットだと思います(実はお米用の密封ケースも購入したのですが収納数が固定なので今は使っていません)
★変更 2020/07/12
下記写真をアップデートしました。圧縮袋内の湿度は30%です(温度は26℃)
★追記 2020/07/18
保存用フィラメントボックスとして17リットルのキッチンボックス(アスベル キッチンボックス 17L 「ウィル」 NF-45)を購入してみました。
フィラメントを4個収納するのに丁度いいサイズで圧縮袋よりも密閉性は高く、26℃で湿度が27%程度になりました。
湿度計はまだマスキングテープで仮止め状態ですw
エクストルーダーでのTPUフィラメント対策 |
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その後、TPUフィラメントを使っていてフィラメント詰りが発生することがありました。
詰まった際に、アンロードしたフィラメントの状態が下の写真です。
右側がノズルに接していた部分になります。
詰まったフィラメントの状態 |
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フィラメントの形状を見るとヒートシンク内で蛇行して詰まったようです。
予備として手持ちで持っているヒートシンクを確認してみるとフィラメントの通り道に直径約9mmの太い部分が5mm以上あるようです。
テフロンチューブがヒートシンクの中まで(ノズルの手前まで)伸びている構造のものもあるようですが、私の使っているホットエンドはヒートシンクの中にはテフロンチューブがないタイプのものです。
ヒートシンクとチューブカップラー |
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TPUフィラメントを使用する場合、エクストルーダーからノズルまでの間のフィラメントの通過部分に遊びがあるとそこでフィラメントが湾曲して詰まってしまう可能性があります。
そこでテフロンチューブを使ってヒートシンク内の隙間を無くすスペーサーを作成しました。因みにテフロンの融点は327℃なので耐熱的にも問題ないはずです。
チューブカップラーのネジ側の内径に近い太さにするためチューブの穴を広げました。
- 半田ごてで温めてチューブの穴を広げます(左図)
- 千枚通し等を使って丸く広げた状態で冷まします(右図)
半田ごてで加熱 | 丸い状態に保ちつつ冷却 |
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作成したスペーサーとヒートシンクを並べると下の写真のようになります。これでフィラメントの遊び空間がなくなるのでTPUフィラメントがたわんで詰まることもなくなりました。
感覚的には遊びのある部分が5mm程度以上あるとTPUフィラメントをノズルから押し出す抵抗が大きくなった際、フィラメントが湾曲して詰まる可能性が出てくるようです(フィラメントの押出量や硬さ等にも依存)。
ヒートシンク内蔵用スペーサー |
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★追記 2021/09/30 {
チューブカップラーにはテフロンチューブを突き抜けて通せるような穴口径の大きいタイプがあり、このタイプのカップラーに交換することで上記のスペーサーが不要になりました。
テフロンチューブを通せるタイプのカップラー |
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★追記 2020/07/28 {
TPUなどのフレキシブルフィラメントで造形する場合、スプールホルダーがスムーズに動くことが重要です。
「フィラメントスプールホルダの製作」の記事に回転抵抗を最小化するためのスプールホルダの製作について記載しました。
}
次にフィラメント保存時の湿気対策についてですが、従来から使っていたジップロック付き袋にシリカゲルと一緒にフィラメントを入れていました シリカゲルは下の写真のようにお茶パックに入れ、使っていました。小さな袋閉クリップが無かったので小型のものを自作しています。
シリカゲル用袋(従来) |
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シリカゲルが湿気を含んできた(青色の粒の色がかなり薄くなった)のでタッパーに入れて電子レンジに2分程度かけて乾燥させます。
シリカゲル(乾燥前) | シリカゲル(乾燥後) |
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シリカゲルの乾燥作業の際に複数のお茶袋に分けて入れていると作業が効率的ではないので今回から水切り袋を使い、シリカゲルをまとめて入れることにしました。
また、ジップロックの袋に穴が開いてきたのでフィラメントが5~6個入る大き目の圧縮袋に交換しました。
それぞれの写真が下記で両者ともに100均での調達です。
のびる水切り袋 | トラベル用圧縮袋 |
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★追記 20200715 {
上記の「のびる水きり袋」はシリカゲルをレンジで加熱後の温度が高い状態ではシリカゲルをおもらしする場合があったので下の写真の「水切りネット ストッキングタイプ」に変更したところシリカゲルが漏れなくなりました。(シリカゲルを冷やしてから入れないと漏れる)
水切りネット |
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水切り袋の口は袋閉クリップで塞ぎます。これでシリカゲルの乾燥時の作業が結構楽になりました。
シリカゲル用パック(のびる水切り袋) |
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圧縮袋は完全密封ではない(吸気して閉じても少し膨らんでくる)ですが、格納するフィラメントの数に融通が利くのがメリットだと思います(実はお米用の密封ケースも購入したのですが収納数が固定なので今は使っていません)
★変更 2020/07/12
下記写真をアップデートしました。圧縮袋内の湿度は30%です(温度は26℃)
フィラメント保存時の湿度 |
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★追記 2020/07/18
保存用フィラメントボックスとして17リットルのキッチンボックス(アスベル キッチンボックス 17L 「ウィル」 NF-45)を購入してみました。
フィラメントを4個収納するのに丁度いいサイズで圧縮袋よりも密閉性は高く、26℃で湿度が27%程度になりました。
湿度計はまだマスキングテープで仮止め状態ですw
フィラメント保存用ボックス(17L) |
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