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フィラメントの湿気対策(その2) [3D_printer]

 約6年前に「フィラメントの湿気対策」の記事で使用中のフィラメントをビニール袋で囲む湿気対策について書きました。
 しかし、ビニール袋は強度が弱いことなどから常用するまでには至りませんでした。

 また、「TPUフィラメント対応とフィラメントの湿気対策」の記事ではフィラメント保存時の湿気対策について書きました。
 今回は「フィラメントスプールホルダの製作」の記事で書いたフィラメントスプールホルダとお米用の密封容器を使った使用中のフィラメントの湿気対策について書いてみます。

  1. フィラメントスプールホルダの高さ調整
     使用する容器の選択が大きな課題の一つですが今回は値段が割合安いお米用密封容器である岩崎 食品保存容器の10リットルのものを使用しました。
     「フィラメントスプールホルダの製作」の書いたホルダは高さに無駄があったので直径200mmのリールに対応できる範囲で高さを調整しました(記事内容もアップデートしました)

  2. ホルダの固定
     密封容器の中はツルツルでホルダ位置が定まらないので専用のフットパーツを作成し、ホルダに取付けました。
     裏側には滑り止めのために幅の広い輪ゴムを切って貼りました。

    ホルダ用のフットパーツ(表) ホルダ用のフットパーツ(裏)

  3. ホルダの収納
     滑り止めの足を取り付けたホルダを密封容器に入れます。容量に余裕がありますが、いろいろなサイズのフィラメントがあることを考えると10リットル当たりのサイズがちょうどいいのではないでしょうか?

    ホルダ格納状態 ホルダ格納状態(蓋を閉じた後)

     フィラメントの出し口には六角ナットでチューブカップラーを取り付けました。

    チューブカップラーの取付

    ★追記 2021/09/30 {
     フィラメントの残量が少なくなって来た際にエクストルーダーでのフィラメント送りが空回りして「カチッ」と音が出る症状がたまに発生するようになってしまいました。
     リールにまかれたフィラメントの直径が小さくなることにより、密閉容器の蓋に取付けたチューブカップラーにフィラメントが斜めに入るようになり、たまに引っかかるためのようです。
     チューブカップラーにはテフロンチューブを突き抜けて通せるような穴口径の大きいタイプがあり、カップラーから密閉容器内部に2cm程テフロンチューブが出るように取付けたところ、上記のフィラメント送りの問題が解消しました。
     また、密閉容器の蓋は結構厚いので必要最小限の穴を開けることで六角ナット無しでもカップラーを取り付けることができました。

    テフロンチューブを通せるタイプのカップラー
    }

    ★追記 2021/10/03 {
     チューブカップラー固定用の六角ナットを3Dプリンタで作成したのでSTLファイルを公開します。ナットはM10でピッチはPT 1/8なので1回転につき0.9071mmとなります。

    }

  4. プリンタへ接続
     テフロンチューブを使ってエクストルーダーに接続し、完成です。
     使用したテフロンチューブは予備のホットエンド購入時についていたものでくねくねの癖が付いているのでフィラメント通過時に若干抵抗がありましたがそのうち癖がなくなりスムーズになると思います。

    プリンタへ取付た状態

     湿気対策ボックスの中にはシリカゲルと湿度計を入れました。下の写真は入れた直後のものですが約2時間後に確認したところ湿度は25%程度でした。

     また、シリカゲルは水切りネットに入れていますが、きちんと箱を作った方が良さそうなので今後の課題とします。

    ボックスの中の様子






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