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ポケコン(G850)用拡張基板(その5)確認事項4 [ポケコン]

 前回の記事でPC-G850V(以降、G850と記す)のシステムボードに接続した拡張基板の Eborsy に搭載したメモリ関連の確認が完了したので、今回は最後の SDカード のインターフェースの確認について書いてみます。

 今回は SDカードのインターフェースである SPI を GAL を使って Z80のソフトウェアで実現します。とは言っても以前設計した GAL を使った Z80 ボード(Z80GAL)でやった時に書いた記事「Z80GALの構想(その6)SPIインターフェースの実装」の内容とほぼ同様です。
 下図が今回作成したシステムバス用の拡張ボードである Eborsy を使って G850 で SDカードの初期化を行った際のロジアナ波形です。SDカードからは OK 応答である 01H が返信されています。

SDカード初期化時のコマンド(CMD0)実行波形 [sampling:25MHz]


 先頭の部分を拡大したものが下図で 300K bit/sec 程度のビットレートが出ていることが判ります(読込みはもう少し遅くなります)。

SDカード初期化時の拡大波形 [sampling:25MHz]


 ということで最後に残った確認事項である「 G850 で IORQ/ をクロックに使って GAL により SDカード のインターフェースを実現できるのか」の確認結果は、「 G850 でも GAL で SDカードのインターフェースは実現可能」ということになりました。
 ここまで環境が整うと CP/M を動かしてみたくなります(というか最初からそれが目的w)

 これまではハード問題等は多少あったものの比較的順調に作業できました・・・が、外部メモリ上で CP/M を動かそうとすると周期的な割込みがある上に IOCS( Iput Output Conrol System : G850 の BIOS のようなもの)へのサービス要求毎にバンク切替えが必要で、今までの自作ボードとは違い結構手こずりました。

 漸く、安定して動くようになったのでブログ記事に書きたいと思います。
 メモリマップの概要は下表のとおりで、64KB の前半の内部メモリはほとんど空いています。また、8000H の 0,2,3 のバンクも未使用です。

addressInternal Memoryexternal memory
0000H - 7FFFHwrapping modules for system call TPA of CP/M
8000H - 9BFFHG850's ROM same as above (bank1)
9C00H - B1FFHsame as aboveCCP & BDOS of CP/M (bank1)
B200H - BFFFHsame as aboveBIOS for PC-G850V (bank1)
C000H - FFFFHG850's system ROM (bank0-21) ----

★変更 2022/01/04 {
 C000H バンクにはその後の調査によりバンク 21 までメモリが実装されていることが判明したので 15 を 21 に修正
}

 ネット上でも G850 でCP/Mを動かしたという情報は見掛けないので、もしかしたら G850 上で初めて BDS-C を使ってコンパイルした人になったかもしれませんねw

 twitterにアップした動画付きメッセージを貼っておきます。



★追記 2021/12/29
 Eborsyの写真等を追加して YouTube にアップしました。





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