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デルタ式3Dプリンタ(Kossel Reprap)の購入 [3D_printer]

 今まで3Dプリンタは初代ダヴィンチを使用してきましたが、段々動作時の音が大きくなり昼間でも少し気を遣う状況でした。
 きちんとメンテすればいいのでしょうが、ケースで覆われていることもあり、可動部をいじるのが億劫でした。

 ebayを眺めていると結構安い3Dプリンタのキットがいろいろあったのでデルタ式3Dプリンタのキットを購入してみました。

 購入品を選定するにあたり
  1. デルタ式であること(ダヴィンチはXYZ直行式だったので違うタイプも使ってみたい)
  2. フィラメント用のファンがついていること(効果を見てみたい)
  3. ヒートベッドがついていること

を条件として探しました。(もちろんコスパが高いことが必須条件)

 結果として「2017 Delta Flsun 3D Printer Kossel Reprap 1 Roll Filament Hot Bed+Auto Leveling」のキットに決めました。
 お値段は 21,106 + 3,091(送料)で合計約2万4千です(3Dプリンタも安くなったもんですねぇ)

  レーザーカッターの購入 の記事で書いたレーザーカッターのキットは説明書が中国語でかつ内容が薄いので全体写真等も参考にして組立ましたが、今回購入した Kossel Reprap は販売台数が桁違いに多いためか、説明書も充実していてほっとしました(英語なので問題ありません)。
 YouTubeの組立説明動画のURLも説明書に記載されていましたが、YouTubeをほとんど見ないで組み立てられました。
 部品数はレーザーカッターの数倍あるので組立説明書がプアだったら組立作業がつらかったでしょう。
 半田ごてより重いものを持ったことがないので(うそ)組立中に指先が痛くなり休みやすみの作業でしたが先週の土日で組立&アプリ設定が完了し、現在いろいろ調整中です。

 組立作業の詳細を説明しているWEBサイトは色々あるのでここではメモや感想等を書いておきます。
 ※今回購入したキットに限定した内容であり、当たりハズレがある可能性があります。
  • 商品説明に「with Heated Bed」と書かれていたが、注文後に同じ販売者の別の商品の説明には「with Heated Bed+Switch Power」と書かれていることを見つけ販売者に確認したところ必要な電源も付いているということだった(「ヒートベッドをおまけでつけるけど電源を容量の大きいものに変更する必要がある」というような注意書きがあったキットもあったので心配になり確認した)
  • 送付先の住所で名前が微妙に違っていた(住所と名前は ebay に登録済みなのでこちらのミスではない)。住所はあっていたので問題なく受け取ることができた。
  • 樹脂部品は成形品と3Dプリンタで出力した部品との混在で品質的には割合よかった。但し、一つだけ部品を貫通すべき穴が傾いていて貫通していないものがあったが自分で穴を開け直し解決できた。
  • 構造的にはシンプルであり、組立ながら各部の構造が理解でるのでキットはいい(もちろん組立自体も楽しいし)
  • フィラメント用ファンがアームのベアリング部にあたるのでファンの外枠を少し削った。
  • 「組み立て易さ」という点では色々改善できる部分があったと思う(ネジが締めづらかった部分等)。
  • 制御ボードにインストールされていたソフトが直行式プリンタのものだったらしく、説明書通りに パソコンにRepetier-Host をインストール後、マニュアル操作でノズルの位置を動かそうとしても変な動きだった。制御ボード(Mega 2560)のソースも添付されていた(ソースが手元にあるということは非常に安心感がありますねぇ)ので制御基板にダウンロードすることで解決できた。
  • 商品説明の写真では手巻きフィラメントが添付されるように書いてあったが小型リール1個まるまる添付されていた。
  • ネジやナット類は余分に入っていてかなり余った(当然ですが販売業者に依存するものと思う)。
  • 期待していたように音はかなり静かで夜でも動かせそう^^

 ダヴィンチでも EEPROMメモリチップインターフェース(UNI/O)の実装実験 により専用フィラメントのメモリチップ内容を変更できる環境を構築したので一般的なフィラメントを使用できる状態(フィラメントやベッドの温度設定も可能)でしたが、 ABS フィラメントだけを使っていました。今回 PLAフィラメントを初めて使います。

 最初の問題はヒートベッドにフィラメントを安定して固定させることです。
 マスキングテープ単独、マスキングテープ+スティック糊、カプトンテープなどを試してみましたが、現状はカプトンテープ+フィラメントの温度を少し高め(first layer:215,others:210)にしています。因みにヒートベッドは(65:60)にしています(ベッドを温めないとヒートベッドへの食付きが悪い)。

完成写真



 現状の調整状態で上の写真の左下にあるスイッチング電源を本体のフレームに取付けるための部品を自作してみました。強度を考慮し、X軸方向(写真の上下方向)に積層するように出力しています。
 各層のフィラメントがきれいに並び積層痕が最小限(写真を縮小した関係で横方向にモアレの縞が見えますが)になっていて満足いくものができました^^

電源取付け部品


★2017/01/21 追記
 今回の組立のために自作した上の写真の電源固定部品(二つ作成し電源を固定、現物合せし左右非対称)とエクストルーダーの配線をフレームの溝に通した場合の固定部品のSTLファイルを ここ からダウンロードできます(商用目的以外であれば自由に使用可能)。
 使用している電源は MODEL:S-200-12 12V 16.7A

電源固定部品 ケーブル固定部品


★2017/01/22 追記
 上の「電源取付け部品」の写真ではモアレ縞のため実物の状態がよく判らないので拡大写真を追加(積層幅:0.3mm)

電源取付け部品(ズーム)


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