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カッティングマシンでプリント基板製作(その4) [カッティングマシン]

 プリント基板の作成の容易性を比較するために現時点での一般的な方法でプリント基板を作ってみました。
 基板作成環境としてはほぼサンハヤト製品(インクジェットフィルム、感光基板、現像剤、エッチング液、フラックス)を使いました。
 インクジェットフィルムに関しては最初は手持ちのOHP用シートを使い露光が旨くいかず失敗しましたがサンハヤト製のアートワーク用インクジェットフィルムを使いうまくいきました。見た目はたいした違いはないのですが黒塗り部分がサンハヤト製では蛍光灯の輪郭が透けて見えないくらい濃くなっているので露光時間のマージンが大きくなり成功率が上がります。OHPシートもきちんと調整すれば使えると思います(プリンタ等の環境にも依存するでしょうが・・)

 また、露光時の光源は以前自作したEPROMイレーサを流用しようかとも思いましたが照射領域が狭いのでamazonで見つけた UVクラフト(ネイルデコ?w)用の 4灯式(9W x4)のUVライトを3千円弱で購入しました。自作しようかとも思いましたが部品を揃えるよりは安価なUVライトを買い、使えなかったらケースを3Dプリンタで作り直すくらいで考えていましたがそれなりに使えました^^

 パターンシートと基板を密着されるためのサンハヤト製クランプが販売されているのですが、百均で購入したA4サイズの額縁を使いましたw。その他必要な容器類等はすべて百均での調達です^^

 ノーマル手法で作成したプリント基板が下の写真です。構想中の乾電池用デジタル式定電流放電器をプリント基板にしてみました。片面のためジャンパが何本か飛んでいます・・
 左辺と下の余分な部分はまだカットしていません。

作成したプリント基板


 感想としてはCADを使うことでパターン設計がかなり楽になったので作業量としては手配線との差が小さくなったなぁと思いました。それでも1枚だけの作成であれば(回路の規模に依存する要素はありますが)手配線の方が楽です。
 また、見た目はプリント基板の方がいいですが手配線の方が作成後の変更も容易です。

 カッティングマシンを使うことで手配線よりも容易に基板作成できるようにしたいものですw
 そのためには前回の課題を解決することが必要で耐熱性があり接着力も強い接着材を探しています。表面処理をすることで接着強度を高くできないか等も今後の検討課題・・。また、フレキシブルなままで面白いものが作れないか等、色々妄想は広がります ^^


★2017/11/18 追記
 「両面プリント基板の制作実験(その7)オブラート転写方式」の記事にオブラート転写方式(独自の方法)でのプリント基板作成方法を書きました。
 また、「CNCルータでの両面基板制作(その2) Via処理と基板制作」の記事にCNCルーターを使った両面プリント基板の作成実験を記載しました。この記事には曲げ固定Via処理法によるVIA処理方法についても書いています。


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